ステージおきたま

劇団と農業と韓ドラと、そして、世の中に一言

常に斬新!でありたい

みんな気づいちゃいないだろうが、

菜の花座の芝居、毎回、何かしら新しい趣向を試しているのさ。って、言うほどの奇抜なアイディアじゃないんだけど、手を変え品を変え、目先を変えて、お客さんに楽しんでもらいたいと思ってる。『イーハトーブの劇列車』なんかじゃ、客車を舞台上走らせたしね、えっ、どうやって!

 

今回は、幽霊がいっぱい!って、3人だけど。さびれた観光ホテルに出演していて災害に遭遇、命を失った役者たち、舞台はそのホテルを改装して作られたショボいケアハウス、そこの住人達の思い残しを清算するお手伝いをする。生前は役者だから、どんな役でもこなせる、って、わっ、そんなのありか!の設定だよな。

 

なんだって、そんな無理難題を?

そこはそれ、菜の花座のお家の事情ってのがあるのさ。

力ある花形役者を一つ役に固定せず、一人何役も担ってもらって、その芸達者ぶりを楽しんでもらおうって思惑だ。彼女の早変わり、5回?も衣装を変えて登場する。これだけだって面白いだろ、当人はたまらんだろうけど。いや、結構楽しんでたかな?

 

芸達者な彼女が相手することで、シニアたちも二人芝居を安心して取り組める、なんて下心もあった。

 

災害で死んだ不運な役者たち、とすることでメジャーデビューを果たせなかった辛い思い残しを抱えた若手役者、その幼馴染が彼女と一目会いたくて、ケアハウスに入居し、ついに30年ぶりの再会を果たす、なんて思いっきり幻想的なラブロマンスも作れた。これ、かなり強引、だって、年齢会わないし!いいの、いいの!辻褄なんて合わせる必要ないのよ、エピソードが面白ければ、って、これ韓ドラから学んだ作劇術ね。

 

踊れる二人を役者の幽霊にしたことで、筋立てとか、必然性とかまったく無視してダンスを披露させることもできた。

葬式の予行演習、あっ、これも途方もないけど、から誕生会によみがえるシーンで、なんと、この霊の二人がジイサン相手に踊って登場!はぁぁぁぁ?そんなやりたい放題、いいんですか!?

もう何でもありの世界だろ。

リアルな芝居を頭にインプットしてる人なら、怒り心頭だろぜ。そんなしっちゃかめっちゃかだから、殺し屋だって出てきちまう。それも親の仇を付け狙うしつこいけど純情な女殺し屋、ついに対決親の仇!

ここで突如登場、任侠世界!兄貴分を殺すヒットマンの老後?なんてちょっと、ちょっと、やり過ぎちゃうか?

 

どんなにリアルから逸脱してもお客さんは面白ければ楽しんでくれるはず、そこに心打つ切ないシーンが組み込まれれば、許す、許すで結果オーライになるんじゃない、そんな上手く行くかい?バカにすんな!まじめに作れ!の怒りや悪評押し寄せてくるかもしれないんだけど。

 

芝居の中で必ず踊る、とか、カーテンコールは全員ダンスとか、とんでもの2時間半、これが菜の花座なんだから、もう、気楽にあり得ねぇ!世界に遊んでもらおうじゃないの。