あれれっ?この芽、もしかして花芽?まさかぁ、去年の冬前植えたばかりだぜ。でも、この膨らみ方、それと色付き、どうしたって花だよな。
ほぉぉれ、やっぱり咲いた、梅の花!背丈1メートル弱のか細い苗木。

おいっ、あんまり無理すんなって。そんな慌てなくたっていいから。華奢な体で体力使い果たしちゃだめだぜ。2、3年で実を生らしてくれなんて思っちゃいないから。老い先見えてるって言ったって、5年や10年持ちそうだからさ、こっちだって。ゆっくり育って、たっぷり楽しませてくれりゃいいんだから。
可憐な花だぜぇ!小さくて控えめな色合い、まるで主張しないゆかしさ。たたそこにあるだけという風情。この一輪が、いつか豪勢な爛漫開花、たわわな実りとなってくれるんだ。その育ちを心待ちする喜び、果樹だよなぁ、やっぱり。
見事に冬をやり過ごした梅、栗、アーモンドに囲まれて、期待の女王、のはずだった桃の方は、ついに発芽せず!

薄汚れたベルベットの外套を纏ったまま立ち尽くしている。まだわからんぞ、これから芽が展開してくるかも?ないない、ここまで暖かくなっても動く気配まるでなし。冬を越せなかったんだ、いや、移植前にすでに命の勢いを終息させていたのかもしれんなぁ。季節終わりの特売品だったからなぁ。そこはあきらめるしかないか。
冬前植えた梅の授粉樹にって、春早々に植えた南高梅もしっかり芽が出て、どうやら無事根付いたようだ。そうそう、半日陰が好きって山椒も芽が膨らんでいる。捕植用に買ったブルーベリー3本も元気そうだ。
無農薬で育てるには桃が一番向いてるのに早くも脱落。生き延びた梅や栗やアーモンド、農薬の力借りずに生き延びられるか?自分の力で逞しく育つしかないんだからな。こっぢやれること、草刈りや堆肥やり、それは手遅れにならぬよう気配り手配りするからな。
せかっく一冬を耐え抜き根付いた生命だ、大きく花開いてくれよ。